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2001.09.05

愛と涙と感動の知床カラフトマス

台風のおかげで、ぎりぎりまで行くかどうか悩み、あちこち電話をかけまくったあげく、金曜日の夕方に「いける!」とついに出陣を決意した2001年9月5日。坊主絶対回避するぞ!と骨太の方針に基づき、泊まりがけにしてホテルを予約、渡しでポイントを攻める事に決定。家庭内抵抗勢力も押さえ込むことにも無事成功する。

 余裕を持って土曜日午後7時には札幌を出よう、と思っていたが、 なんと話を聞いた親父が俺も連れて行け、と急遽来る事に。ここからが長い悪夢の始まりだった。まず当日、その肝心の親父がなかなか来ない。結局自宅に来たのが当日午後9時(怒)。高速に乗ったのは何と9:45。おーまいがっ!どう考えても3:30の出港に間に合わないだろっ(T_T)

 怒りを抑えつつ、いや、まだ何とかなるはずだ、と、高速道路をとばしまくっ・・、いや、法廷遵守速度をしっかりと堅持しつつ、滝川インターチェンジを過ぎたところで、

 「あ、餌の紅イカ忘れた」

 と気づく。既にやっている釣具店は無い。ああ、神よ。困った時のZさん?とばかりZさんに電話をする。すると、フィッシュランド旭川店が24時間なのを調べてくれる。感謝です。「iつりしん」「全道釣り具店データベース」も活用する。

 しかし、まだまだ悪夢は終わらなかった。焦りを押さえつつ、父親と話をしながら車を運転していると、何と今度は降りる予定の旭川鷹栖インターチェンジを間違って素通りしてしまう!おーまいがっ!!(二回目)。そう、昔は鷹栖が終点だったが、今は名寄まで延長されていたので、行き止まりで降りればよい、というのが頭にあり、ついそのまま通過してしまったのだ(号泣)。

 やり場のない怒りをこらえつつ、かつ若干原因の大本である父親 に八つ当たり気味の怒りを感じつつ(でも絶対少しは責任あるよな)、結局その先の旭川北インターでUターンする事になった。この切迫した状況で18kmを余計に走るのはあまりにも痛い・・・厄日か?。

 何とか無事旭川鷹栖インターで降りたが、一難去ってまた一難。今度は行った事のないフィッシュランド旭川店に、最短の時間で到達しなければならない。とにかくボヤボヤしている暇は一分もない。店員さんに携帯で道順を聞きながら進むが、説明がちょっと聞き難く、ここで更に道に迷う。のぉぉぉ。

 とにかくも何とか無事お店につくと、脱兎のごとく冷凍庫に一直線で駆け込み、紅イカをわしづかみ!よし、レジだ!と振り返ると、今度は初心者風サラリーマングループが5人くらいレジで滞留しており、しかもてんこ盛りの買い物だい。しかもカードで、

 「え~と、支払い回数は1回、いや、2,いえ、3回でお願いします。え?もう切った?いやそれは切り直して」

と延々と時間がかかってるじゃあーりませんかぁ!

 もう勘弁してくださーい!大体夜中にリールやロッドをそんなに買うんじゃねーよ!などと極めて勝手なジコチュー的心の絶叫をしていると、店員さんが私のフォースを感じたのか、「お客様、お先にどうぞ」と進められて、何とかレジ終了。店員さん、あなたは素晴らしい人です。

 その後地図で迷いつつも、何とか目標の国道に乗ることが出来るが、既にかなり乗船時間を超えてしまいそうな状況である。

 いや、何が何でも遅れる訳にはいかない。思いっきりスパートをかけつつ、かつ時速40kmの法廷遵守速度を堅持しつつ車を進めると、何と、奇跡的にぎりぎり3:30に約束の港に着きそうじゃありませんか!

 何しろ一年間待っていたのである。ついに行ける・・・一気にうれしさが込み上げてくるが、勿論神様はそんなに甘くなかった。

 斜里に来て、知床までもうすぐだ、というところで、今度は燃料ランプが点灯している事に気づき、思わず目も点になる。かなり法定速度を遵守していたので、通常よりも激しく燃料を消費してしまっていた事に気づかなかったのだ(不思議ですね。何が?)。

 時刻は午前2時頃。ここまで来てしまうと、付近にも知床にも開いているSSは全く無く、北見(約100kmか?)に戻る事になる。それはすなわち即今日の釣りを断念する事になるのだった。おーまいがああああっ!(三回目)。

Dscn3728
既に振り切ってしまった燃料計こういうのを拡大して見る人はいないと思いますが・・

 もう仕方がない。最後の手段だ!と、そばのローソンに駆け込んで「灯油ありますか?」そう、軽油なので、この際灯油をまぜて、なんとかごまかして走らせよう、というまさに掟破りの戦法に出たのだった。そこまでするか普通?

 しかし、捨て身の作戦に出たにもかかわらず、ローソンの店員は冷たく「今の時期にんなもんねーよ」と言うではないか。そりゃそうだよな。しばしの葛藤の後、よし!ここまで来たら、とにかくもう行けるところまで行くしかない!と腹をくくる事に決定。

 斜里から先は、時速60km、2000prm,エアコンは切り、窓も閉め(余計な空気抵抗を避けるため)、可能な限り燃料を消費しない戦法を選択。しかし、その結果、3:30到着は目的地直前で絶たれる事に。。(号泣。おーまいがっは4回目)。

 車中から事前に聞いていた船頭さんの携帯に電話をかけて、「すいません、これこれで今とってもやばいんです」と説明すると、おお、貴方は仏様ですか?「じゃあ、港までは来れないと思うから、知床横断道路を渡ってすぐある、羅臼側のコンビニの前まで軽トラで迎えに行くよ」とおっしゃってくれるではありませんか。私は生き仏を見た。

 しかし、ウトロ側から知床横断道路に入った時点で、既にメーターは最下部を振り切りつつあり、山の中でエンコする危険性は極めて高い状態に。勿論峠には携帯も通じないし、電話も無い。シカと熊は電話を使わないのだ。まさにイチかバチかの状態である。しかもウトロ側はとっても斜度がきつい。祈るような気持ちで、そして半分あきらめも交えつつ、神経を摩耗する運転が続く事数十分。すると、何とか峠のピークまで無事到達出来たではありませんか!

 よし!下りはギアをニュートラルにして、出来るだけ燃料を使わないように、身も心もコタコタになりつつ、薄明るくなった空をうらめしく眺めながらも、なんとか羅臼コンビニ前に到達!やった!・・・

 ・・・が、今度は(何度目だ?)その肝心の約束した軽トラがない!!。時刻は既に4:30近く。既に予定よりも1時間もオーバーしている。再度船頭さんに電話をかけると、「いや、待ってたんだけど、他のお客さんもあるし、遅いから今港で船出しているところだぁ」と宣告。おーまいがっ!の5回目。

 もう今日はお終いなのか?何のためにぼろぼろになりながらここまで来たのか?一瞬やりきれない気持ちであふれるが、しかしこの目と鼻の先まで来て、あきらめる訳にはいかない。船頭さんとどうする?という話し合いの後、とにかく漁港まで行く。船頭さんは一度お客さんを降ろして港に大急ぎで戻る。もし万が一港に私の車が無かったら、それは自動的に途中の道路でエンコしている、という事なので、トラックで迎えに行く、という事に決定。

 既に空は明るく、もういいんだよ、エンコしても良いからね、よくがんばったね・・・と、口からエクトプラズムを出しながら車を運転しつつ、あれ、あれれ?と、何と港に無事到着したではないですか!!既に燃料のメーターは最下部のメモリを振り切っていた。

 港には当然の事ながら誰もいない。友人のM君がいるはずだったが、人っ子一人いない状況である。一年待った結果がこれとは・・・(号泣。何回目だ?)。同じく釣りに来ているはずの友人のKさんは今どうしているであろうか?などと思う事5分、おお!沖から、あっという間に船頭さんがすごいスピードで戻ってくる!私はまた生仏を見た!!

 生き仏、もとい船頭さんは、我々が釣っている間に、軽油を買って来てくれると言うではありませんかぁ。心の底から感謝しつつ、船頭さんのお勧めで「今日はどこもすっごい人だから、もうどこも入れないぞ。なので、ちょっと遠いけど、良いところ案内してやるよ」との事。すごい船をとばすので、ケツが痛い。

Dscn3694
生き仏様。海の男だねぇ・・・

Dscn3725_2
なぜか二人でポーズを決める。

そして連れて行ってくれたのは「クズレ滝」。着いたのは5:20を回っていたが、人は確かに5,6人しかおらず、スカスカである。この日のために買ったマスの入る巨大なDAIWAのクーラーを担ぎつつ、えっこらえっこらと移動。久しぶりの力作業で手がぶるぶる震えつつ、隣を見ると、ルアーマンがバカスカとマスをヒット!。

 よっしゃー、遅いけど、まだ大丈夫だ!とまず第一投!すかさずヒーーーット!しかもでかーーーい!リールのドラグがギリギリと悲鳴を上げる!噂通り、今年はかなり型が良いようだ。これが結局この日の最大サイズになった。ビカビカのオス。

そしてわが父は・・・

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つ、釣れない・・・かなり釣れない・・・ここまで来て釣れない・・・まさかボ?

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と思った次の瞬間、お?

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おお?

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おおお!ヒットだ!(実は半信半疑だったらしい)。ついに来た!人生初カラフトマス!思いっきりへっぴり腰だ!

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おおおっ!取り込み難しいっ!

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見えてきた!!

Dscn3658
逃げないでね・・・

Dscn3657
ここまで来れば大丈夫。

Dscn3659
やった!

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いえーい。初めての体験。ビカビカの雌です。満面の笑み

Dscn3688
いや、釣った釣った。癒されました・・・

Dscn3689
いや~、疲れた。しかし楽しかった。

Dscn3730
全部で12本。

Dscn3731
全部ビカビカです。さすがクズレ滝。

結局お昼までに、コンスタントにマスが上がる。良く見ると、網はかなり沖に入っており、そのせいで岸に回遊しやすいのだろう。9時を回っても手前に小さな群れが入り、二匹ほど目の前でビカビカのがジャンプジャンプ!結局私が7匹、父親4匹の合計12匹。魚体は1本をのぞき、全部ビカビカ。とても綺麗な魚体で感動しました。

 父親は始めてのマス釣りで、あわせがうまく合わず、かなりばらしていたようだが、後半コツを押さえたらしい。メスは4本。お隣さんは4:30頃入り、3人で30本以上上がったようだ。船頭さんは漁師さんの割には(?失礼!)時間に正しく、きっかり予定の14時に迎えに来てくれた。

 帰りに船頭さんと話をすると、今日はペキンの鼻も、モエレウシも調子が良くなかった様で、どうも我々が入ったところが一番良いようだった。どうして人が少なかったんですかね?と聞くと、「いや、あそこはちょっと波が立つと、帰れなくなるんだ。だか
 ら連れて行くのをいやがる漁師が多くてな」という事であった。

Dscn3662_2
確かにこの日は波がちょっと高め。仕掛けが左に傾いているのがわかる。

Dscn3677
海も次第に微妙に波が高く、少し心配しましたが、ホント素晴らしかった。。。船頭さんありがとう・・・。

 もし今日遅れなければ、もっと釣れたかも知れない。この日は土曜日だが、とても気分良く竿を出せた。生き仏の船頭様に感謝しつつ、帰りは買っておいてくれた軽油を入れ、深くお礼をしながら、帰りに羅臼の友人宅を訪れ、一年ぶりに親交を暖める。ホテルにチェックイン後、露天風呂に入り飯を食べると、もう起きている気力もない。そうなのだ、今日はあまりにもハードすぎる一日だったのだ・・翌日はもうあまり釣る気もなく、父親は友人宅の前の川でオショロコマで遊び、午後6時、無事家に到着。

 一年ぶりに、しかも過去最大の釣果、釣り場もゆったり、自然も満喫、大型のマスの引きも満喫(今年はサイズが大きかった。こういう年は魚影が薄く、シーズンも早く終わるらしい)。いざ終わってみると、これ以上無い満足感で包まれました。親父、短気なワシを許してくれてありがとう。。。(しかしこれで釣れてなかったら、くそみそ書いたかもな・・・(汗 )。

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