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2008年7月

2008.07.30

今年のカラフトマス釣りはいかに!

ということで、年に一度、必ず行くぜ知床カラフトマス釣りツアーが近づいています。今年は友人とキャンプしながらいこうぜい、当然渡しでモイレウシ行くよね、という事で、極めて珍しい事に、計画的に予定を立てております。(過去の戦歴はカテゴリの「知床」をご覧下さいまし)。

で、私が(勝手に。しかも長年)御世話になっている巡回サイト、


を見ると、今年は気のせいか、ちょっと薄いような気が・・・(汗)。

昨年いつもより早めに出撃して、ルアーでフレッシュランを釣る快感を覚えてしまったので(しっかり紅イカも持参してしまいますが・・)、今年も出来るだけ良いのを上げたいところですが、さて・・・。

夢のニアショア ヒラメ釣りツアー

今年はなかなか釣りにも行けず(?)、ヒラメもサクラもさっぱり釣れません。で、先週末久しぶりに石狩湾新港ももう夏枯れかな・・・と思い、リトルベイのサイトをのぞきに行ったら、あ、ああ、あああ!?

緊急募集、ヒラメ時短ゲーム
浅場でヒラメが釣れる季節になってきました。
水深5m~15mと浅場なので、ワームやメタルジグでも釣れているので、ダイレクトなヒラメのファイトを楽しみたい方に最適です。
時間は夕方の3時間に絞って料金も抑えた設定にしたいと考えております。
興味のある方は、お電話で、お問い合わせ下さい。
時期が限られているので、お早めにどうぞ。

な、なんやてー!!!???

こ、これは私がいつも夢見ていた、理想の釣りじゃありませんかー!あわてて船長に電話すると、「あ、もう浅場で釣れないんだよねー。なので今年はもうお終い。また来年ね!」おーまいがっ!!

しもたー。船長、一言言ってくれよー(無理か・・・)。
くすん。。来年こそは。。。なんか今年は巡り合わせ悪いです。。

2008.07.28

またまた懲りずに礼文方面にヒラメ釣りに出撃したが・・・

今週末松前小島に一緒に行きませんか(「竿が飛ぶ島」って何・・・夢のような企画です・・・)とか、岩内の沖防波堤にソイ、ヒラメに行こうよ等、いろいろとお誘いしてもらいつつ、結局土曜の夕方まで仕事だ家の雑用だで追われてしまい、またしても単独釣行(というか、耐えきれずに急遽無理矢理行く事にしたのですが)になってしまいました。う~ん、こういう事やっていると友達減るわ、ほんま・・・(くっすん)。

という事で、どうしようか、ぐだぐだ考えあぐねた結果、またしても安易に礼文方面にヒラメ釣りとなりました。しかし、沖には無数のヒラメ刺し網が入っており、もはやどう考えても行くだけ無駄としか思えないのですが、あわよくば、というのと、太平洋湾岸の港をランガンしてポイント開拓、という試みでございます。デジカメをすっかり忘れで来てしまい、今回の撮影は全部写メでございます(SH 906iなので、フラッシュがない・・・)。

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面倒なんで、50キロくらい遠回りになるんですが、高速道路使ってしまいますた。。。許して。。。

ということで、まずは定番、礼文漁港に到着です。

大きな地図で見る 

まずは夏はやっぱりスイミングだよね、という事で、これまたヒラメ実績の高いエコギアのBTS(235:CPナチュラルゴールド)をチョイス。どうも最近パルスワームの反応が悪い気がしているので、ここは一つこれでやってみることに。まずは湾内の明るいベイトが溜まっている場所からスタートです。まさにマッチザベイト。

すると、ちっちゃいですが、いきなりソイがヒット。うん、よしよし、まずはボウズ回避だ、と、とにかく弱気な強気の私です。

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ヘッドランプの明かりを頼りに。。。

しかし、小さい当たりはたまにありますが、どうにもなりません。やはり今時期、湾内はだめなのかな・・・。湾奥は濁る事が多いので、BODの値が高くて大きい魚にはちょっとつらいのかも知れない、などと勝手な想像をするが、当然真偽の程は分かりません。

あきらめて防波堤のテトラ側から定番ポイントを絨毯爆撃攻撃です。しかし、全く当たりは出ない・・・。やはりあの刺し網ではきついのか・・・。

結局2時間くらいで礼文漁港に見切りをつけ、そこからランガンで港を北上していくことにしました。途中、どうしても27時間テレビが気になってしまう私・・・(カーナビにアナログはいるのです。。。)。

大岸漁港をパスして、豊浦漁港に入り、街灯の明るいヨットふ頭周りを攻めますが、全く反応がありません。どこにいったんだヒラメちゃん。サンマよ、穂花ちゃんて誰ですか・・(関係無いか、、すいません。。。)。

豊浦漁港


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結局次の港に移動しましたが(名前が分からん)、投げ釣りの人が結構いましたが、ワームのフィッシャーマンもいるではありませんか。釣果を聞くとあまり芳しくないとの事。小さいのばかりとの事。そこでま、もうヒラメはあかんわ、と投げやりになり、タックルをベイトのばきばき系から、スピニングのへなちょこ系に持ち帰ると、早速ちびソイ狙いです(汗)。

が、想定外な事に、意外と乗らない(汗)。あれ、これはあなどれん!百獣の王ライオンも、小さな獲物と言えども全力で倒すと言うではないか!と、リグを10gから3.5gくらいのジグヘッドに交換し、超スローリトリーブ攻撃です(真冬か←釣り人的乗りつっこみで)。早速ヒット!よっしゃ!チビソイゲットだぜ!どれ、リリー、あ、ああ!?なんと、偶然フックがはずれた瞬間、脱兎のごとく野良猫が拉致!・・・結局この後もぱっとせず終了。次へ移動・・・。

この後虻田漁港にて、そこそこチビソイをゲットしましたが、オールリリース。

どうしたもんかなあ、、、と思案したあげく、最後はそのまま室蘭漁港の崎守ふ頭で万が一のヒラメ&ソイ漁型を狙い一気に移動です。

虻田漁港

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崎守ふ頭では、先端部に4人くらい入っていましたが、いずれもぱっとせず、しかも東風がきつい。3m以上あるかもしれません。さすが風の街室蘭・・・他は全然無風だったのに、ここは結構きっついです。

室蘭港 崎守ふ頭

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この地図で言うと右から左に←という形で風が吹いていました。

結局個々に着いたのは4時ちょっと前で、小さいバイトがあり、何本かのガヤをヒットするも(リリース)結局ヒラメは上がらず、ソイも出ず・・・。毎年の風物詩、外海側のヒラメ狙いのボートも2,3艘しかなく、ヒラメはどうも室蘭も終わりのようでした。

もう思いっきり夏なので、まあ、しばらくはソイ狙いで地味にいきましょか・・・。ブリも来てるしな・・・(しかし、今年も行けるのだろうか・・・睡眠不足では船に乗れないが、ここ数年十分睡眠取ってから釣りに行けた記憶無いですが・・・)。

しかし、ホント魚釣りたい。。。今週末は四十九日です。お供えに何か上げたいところなのだが・・・。ショアヒラメはつらい・・・。

2008.07.23

また懲りずに礼文にヒラメ釣りに出撃したが・・・

という事で2008年7月20日、懲りずにまたヒラメ釣りに出撃です。今回もまた先々週と同じく礼文漁港中心に攻めてみました。

今期は恐ろしいことにまだ一枚もヒラメを釣りあげていません。それだけについ実績の高い場所に行ってしまいますが、どうにも厳しい・・・。

まずは例の通り礼文漁港に入ります。この日も晴天ではなく、うっすらと霧がかかっており、夏の日中でもとても快適に釣りが出来ます。タックルは例の通りベイトにテキサスです。

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しかし、案の定ですが、なかなか出ません・・・。この日はわずかですが、うねりがあり、砂が舞い上がって太平洋側特有の濁りが出ています。こうなるとサーフは正直きつい。。。

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船が沖に出て行く・・・

湾内をいろいろとさぐりつつ、テトラ手前の岩場が目に入ります。ここは臭い、、と思いつつ、ボトムを叩くと、軽くひったくるあたり!乗った!が、小さいし、これはヒラメじゃない・・・案の定、アブラコ(アイナメ)でした・・・。

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久しぶりに使ったバークレイ3インチパワーバルキーホッグのレッド

しかし、ボじゃないだけまだマシで少しほっとします。時々マス?みたいなのがチェイスしてきたり、ぶっといアブラコがワームを追いかけてくるのが見えますが、無視です。ファストリトリーブで出るんだろうな、、いや、ここは我慢ぢゃ。しかし、ヒラメが出ない・・・。沖の防波堤ではマイボートで3人上陸していくのが見えます。うらやましい・・・。ショアからヒラメ釣りは本当につらいです。。。狙って考えて釣るのも釣りの醍醐味ですが、こうも超低確率だと、やはりつらい・・・。しかも船だって簡単に釣れる訳ではないですから(にしても、ショアから見ればはるかに確率は高い)、ホント真面目にマイボート欲しくなります・・・。


すぐ沖のテトラ帯付近に、小舟がやってきてパケを引きだしました。しかし、つり上げた様子もなく、間もなく引き返していきました。

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結局数時間で場所を変え、久しぶりに岩場をいくつかチェック。しかし、全然反応がない・・・。

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すぐ沖でヒラメ釣りの船が見える。ここも当然チェックしたが、だめ。

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久しぶりに入った磯場の真横の磯場。海水浴風の人がボートで上陸してロッドを振っていました。ここはボートでなければ絶対に入れません。うらやましい。が、釣ってる様子は全くない・・・。

結局帰りに虻田漁港にちょっと寄ってみました。ここは沖でヒラメが結構釣れていると聞いたのですが、確かに船は沢山いました。が、聞くとほとんどカレイ釣りだとの事。ヒラメは滅多にでないねぇ、との事。あらら?だめなのか・・・。2,30分してキャストしましたが、このころは天気も良くなっており、集中力が切れて撤収です。

今年はやばいぜ・・・。船で攻めるかマジで。船。ワームを使わせてくれる船は石狩にないですか・・・どなたかご一緒に・・・・今年はなんか魚ととにかく縁がないです。。。

2008.07.14

ヒラメポイント開拓-小平花岡海岸

実は私の地元に極めて近いのですが、今回はたまに噂で話に聞くが、一度も入ったことのない小平を攻めることにしました。勿論ヒラメを釣るのが目的です。帰りは実家によって線香を上げるとまさに一石二鳥であります。

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朝靄がかかっている。。。親父が昔登った山。

2008年7月13日午前5時、徹夜でそのまま出発です(汗 実は昨晩、というか、数時間前、石狩湾新港に偵察にいったのがさっきのレポートでした。見て終わりましたが・・自前のライトじゃないですよ)。

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道中、路面が結構濡れているのが気になります・・・濁っていなければいいが・・・

という事で、7時過ぎには小平に到着、どこにしようか、やはりヒラメ釣りの定番と言えば河口周辺でしょう、という事で、花岡海岸を攻めることにしました。意外と濁っていないので、ほっとしました。しかし、確かこの辺はかなり遠浅だった記憶が。。。

今回はワームはやめて、全てハードルアーでのトライです。ロッドはシマノ GAME AR-C 9006にリールはシマノセンシライトMg2500、そうロックフィッシュ用のリールです。唯一の3000番台のバイオマスターがおなくなりになったので、やむをえず・・・

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たのむぞオシアミノー

早速釣り開始です。まず小河川の河口周りを攻めますが、浅すぎるし、藻が多すぎて釣りになりません。そこで少しずつ北側に移動しながら、丹念にせめていく事にしました。時々小雨が振りますが、なぎっており、全く問題はありません。

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しかし、当たり前ですが、なかなか出ない・・・1時間くらい経ち、きっついなこりゃ、、、と思っていると、手前で小さいあたりが!ソゲか!?(ソゲでも嬉しい・・・)。は?

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な、なんと、手のひらサイズの砂ガレイです。ある意味レアではあります・・・。

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表側から見るとヒラメに見えなくもない・・・。アタックしてきたんでしょうか・・・?リリースすると、すかさず砂の中に潜り込んでいきました。

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延々歩いたコース。

3時間くらいサーフを歩いて攻めますが、反応はありません。そこで、河口付近まで戻ることに。すると、沖目の岩場の間をトレースすると、ビカ!っと光ったかと思うとヒット!おお!狙い的中!しかしこりゃフラットフィッシュじゃないぞ!まさか海アメ!?すかさず取り込むと・・・

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どでかいウ君でした(涙)。ヒラメ釣りたいのよ・・・

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頭からがっぷりいってます・・・・リリースし、引き続き戻りながら叩いていると、今度は突然豪雨が降ってきました。

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この日は天候が不安定でしたが、薄曇りでドピーカンではないのが助かります。夏の日中だったら暑くて釣りにならないですし・・・。

結局これで撤収としました。大体地形は把握できたように思います。浅いところが多いので、一度夜に来てみたいなぁ。。。沖では結構ヒラメが獲れているところなので、岸よりしていないはずがないのですが・・・。また調査に来てみたいです。

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ここはボートもかなり出しやすいので、マイボートだとかなり楽しめそうですね。是非買いたいのですが・・・。

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ちょい沖目の岩場。左手にボートで釣りに来ている人が・・・。

帰りは実家に寄り、母親とドライブインハッピーでハッピー定食を堪能。ここはもう何十年もつきあいがあるのですが、うまくてこのヘンのエリアではイチオシのお店です。ウニ丼もあります。オーナーと親戚の方が船を持っていて(釣りもやります)、前浜から上げた魚をそのまま出してくれるので、鮮度だけではなく、ボリュームも最高です。一年ぶりに堪能しました。詳しくはまた後でご紹介します。

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お刺身はヒラメ(多い)、生ウニ、たこ、ツブ、etc・・・和え物もちゃんとあるのが嬉しい。食べてて飽きません。勿論みそ汁も前浜の魚です。お盆に乗せきれないのがすごいぜ。相変わらずボリューミーでおいしい。1300円。ご飯お変わりしてしまいました。

この看板が目印です。最近民宿も始めたそうです。
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しかし、今年はヒラメ釣れない・・・。噴火湾に集中した方が効率いいかな・・・。さすがに徹夜でサーフ歩き回って5時間、車で往復260kmはきつかった(こんなんばっかしや・・・)。


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2008.07.12

ただ今の石狩湾新港樽川埠頭イカ

ただ今の石狩湾新港樽川埠頭イカ
激濁りです(^_^;)
イカ皆無

2008.07.09

礼文華出撃-待ってろよヒラメちゃん

という事で(何が?)2008年7月6日、急遽ヒラメ釣りに出撃しました。さあ、弔い合戦です(をいをい(汗 )。場所は勿論確率から考えて(というか、太平洋側はそこしか知らない・・・)礼文漁港です。思いっきりサミットが近く、また場所的にもウインザー洞爺に近いので(天気がよいと、ホテルが見える・・・)、警備が厳重だったらいやだなと思いつつ札幌を出発。案の定、道中かなりのパトカーを見ました。そう、札幌は今、全国都道府県警博覧会の真っ最中なのです。

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往路、かなり霧が濃かったです。

港に近づいてくると、多分だめだろうなとは思っていたのですが、案の定、途中入ろうと思った岩場は先客がいたため、そのまま港に直行です。実績のあるテトラ側に載って早速キャストを開始。タックルはロックスイーパーにメタニウム、1/2ozのテキサスに、もはや廃盤貴重品と化した赤のパルスワーム4インチです。

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一年ぶりに来たぜ・・・

この港はヒラメ釣りで割と実績があるのですが、私は釣ってる人すら見たことがない、という場所です(とほほ)。濃い朝靄の中、沖に向かってキャストを繰り替えします。

P7060132

今回の狙いは、砂地をあてどもなくキャストしても仕方ないので、遠投は避け(単にベイトを使いこなしてないだけだ、という話もありますが・・・)砂地がテトラに変わるぎりぎりの手前際を丁寧に攻めよう、という作戦です。

しばらくやっていると、狙いのポイント付近で、すっと、ワームが吸い込まれるような当たりが!!きた!ビューーはい?なんと、ドラグ調整を忘れていたため、ゆるゆるじゃありませんか!あっという間に根に潜られた・・・ドラグを絞り、少しラインをたるませた後、一気にしゃくると抜けた!が、魚も抜けました・・・。ワームをチェックしましたが、何も歯形もなく、もしかしてアブが浅くかんだのかも知れません。

それが結局最初で最後になり、いい加減テトラに見切りを付けると、港の中をぐるぐるチェっクする事にしました。

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ご苦労なこってすな、と言ってる気が・・・

その後、別の場所でベイトフィッシュをいるのを目撃し、エコギアのBTS(235:CPナチュラルゴールド)にチェンジです。すると、とある場所で、フォール中にワームが着底しない、のであわててフッキング!でどん!出た、が、この当たりは・・・?おお、アブラコでした。でも、もしかして、これ、今年初めてのアブラコでは・・・(汗)。全然今年魚触ってませんでしたので、まあ、とにかくボウズじゃなくて良かったです。

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久しぶりに当たりを堪能♪

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よく見ると、ワームのしっぽがかじられている・・・

その後かみさんから風邪気味ひどいので早く帰ってこんかいゴルァ!警報メールが届いたため、10時で撤収となりました。しかし、地元のおじさんからおもしろい情報も聞けたので、次回こそはリベンジです。

そして帰宅してから、娘達と今度は石狩の浜に軽く遊びに行きました。つり新聞には、石狩湾新港の東防波堤から海水浴場のサーフに掛けて、ポツポツとヒラメが出ている、と聞いたのですが、ブンブンドカンドカンとマリンジェットと海水浴客で、とてもそんな風には見えませんでしたが。。。(汗 あれじゃ魚も卒倒しますわ・・・)

以下、写真をお楽しみ下さい。

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2008.07.05

父に捧ぐ

あまりにプライベートな事ですが、6月16日、私の父が亡くなりました。68歳。恐らくまだ若い方なのだろうなぁと思います。私の父は、私に最初に釣りの魅力を教えてくれた人でした。

釣りの魅力に虜になった、一番最初のことは今でもとても良く覚えています。当時私はまだ小学生で、ある日の陽も落ちた夕方、ヤマベ(ヤマメ)釣りから帰ってきた父親が、台所のシンクに、ビクから笹の葉のついた沢山のイワナやヤマベ(ヤマメ)を開けたのを見たとき、体にビビっと電流が来ました(ホント)。これが私の釣りをしたい!と思った初めての瞬間です。自分一人では当然行けませんでしたから、それをきっかけに、父親や、父の友人達と一緒に、道北の渓流を幾度となく同行させてもらいました。今考えてみると、小さいくせに、おじさん達とのつきあいはやけに多かった方で、自分の人格形成に何かしら影響を与えているかも知れません。

しかし当時小学生だった私は、やはり大人達から見れば当然「お荷物」な訳で、しばしば置いて行かれることもあったのですが、その時は車に乗ってでかける父親に、玄関先でいつまでも泣いてわめいて連れて行けと叫んだ事を覚えています。その後は大きくなるにつれ、自分で自転車をこぎ、今考えると信じられない距離を釣りに行ったりするようになりました。

大学に入り、自然と釣りを全くしない生活になりました。親とも滅多に会わない生活になり、卒業後、地元に戻り、そこでまた釣りを始めた訳ですが、つまり学生時代の4年間をのぞいて、大体ほとんど釣りには行っていた事になります。

数年後、私は仕事の都合で地元を離れることになり、札幌に引っ越す事になりました。当時私は30歳で、とにかく仕事が忙しく、休みも金もなく、ある意味生きていく事で精一杯だったため、釣りをする余裕は全くありませんでした。当然父親とも一緒に釣りには行けません。「愛と涙と感動の知床カラフトマス」は、かなり無理をして行った、数少ない父親との釣行の一つです。そしてこれが結果的に、最近の10年間で、父親と濃密に釣りをした最初であり、最後となりました。

父親は7月1日の解禁日になると、必ず友人と、あるいは一人で、泊まり込みで道北の渓流にヤマベ(ヤマメ)釣りに出かけていました。父親は、道北の無数にある渓流や林道を本当に良く知っていて、「風の強い日は山間のこの川が良い」「雨の日なら増水しててもこの川なら入れる」「雨後はこの水系は泥炭質だから濁ってダメだからしばらく行くな」「ヤマベ(ヤマメ)はサクラマスについて一緒に登るから、この時期ここでいなければ、マスにくっついてあっちの方ににいるはずだ」「この農家の横の小さな流れのあそこのたまりに、必ずでかいのが入っている。だからボウズになりそうな時はここを押さえておけ」「この時期のあの川は遡上したカラフトマスで釣りにならないから、行くなら横のこの支流に入れ」「この時期のあの川は新子しかいないから行っても無駄だ」というように、まさに自分の庭のように何百キロも離れた数々の川を熟知していました。

そんな調子なので、友人達との釣り会で開かれる大会では、必ずといっていいほど、1位を取ってしまいます。そのため、途中からはわざと遠慮をして、大きなヤマベ(ヤマメ)やイワナを釣っても、車にこっそり隠して検量に出さず「いや~、だめだったわ」と言ったり、なかなか入賞出来ない友人にこっそり上げたりする、気配りの人でした。

実際、私と一緒に釣りに行っても、腕の差は歴然としており、例え先行者がいても、私が先に入っても、何の問題もなく「え?あそこから?」というようなポイントから、良型をポンポン引き出してしまう、抜群のテクニックと洞察力をもっていました。0.3号のラインで50オーバーのアメマスを釣ったり、どうしてそのラインとロッドで、こんなのが上がるの?という事も数え切れないくらいありました。私も自分で言うのも何ですが、それなりに旨い方だと思っているのですが、これはとても、恐らく一生、勝ち目はないな、、、と何度と無く思ったものです。それは恐らくある種の「才能」だったように思います。

そして札幌に来てから、いつも7月1日の解禁日が近づくと、今年こそは父親と一緒に、泊まりがけで道北の渓流を攻めたいな、、、と思いつつ、4年、5年、6年と月日が流れました。そのうち、少し釣りに行けるようにはなりましたが、今度は私がソルトにはまってしまい、なかなか渓流に足が向かなくなってしまいました。

結局昨年の解禁日もまた、一緒にヤマベ(ヤマメ)釣りには行けませんでした。秋の知床カラフトマス釣りも、本当は父親をまた連れていきたいと思っていたのですが、どうしても仕事の都合で予定が立たず、結局友人と二人だけで日帰り強行で行きました。以前一緒に連れて行ったときに、とても楽しそうにしていたので、まあ父親は来年連れてってあげよう、と思っていました。

知床から帰ってきて、ちょっと経ってから実家から電話があり、父親がどうもガンで、しかもかなり良くないらしい、という事を知りました。札幌にきて10年が経ち、今年こそは解禁日は泊まりがけで一緒に道北の渓流を・・・と思っていた事は、とうとう実現する事が出来ませんでした。そのことがとても悔やまれます。やはり思ったときにすぐ実行しないと、結局物事というのは、実現はしないものなのですね。

長いようで短い闘病生活の後、父は亡くなりました。ガンとわかってから、一年も経っていませんでした。亡くなる前日、幸運な事に話をする事が出来ました。父は一言、「世話になったな・・・」と小さく言いました。ヘンなことを言うな、また来週子供達を連れて一緒に来るから、と言いましたが、恐らく覚悟が出来ていたのだろうと思います。父は翌日息を引き取りました。私は最後に立ち会うことが出来ませんでした。元気なうちに、ヒラメかサクラマスを釣って、見せて上げたかったのが出来なかった(今年はどういう訳か全くダメ)のが残念です。

出棺の日、予め数日前に釣ったイワナを2本と、ヤマベ(ヤマメ)釣りの仕掛けと一緒に棺に入れてあげました。イワナを釣った川は、その昔父から「ここは誰も知らない場所だぞ」と教えて貰った小さな渓流です。無意味な公共事業がどんどん行われる中で、その場所は数十年前と変わらず、工事が入る事も無く、誰にも荒らされることもなく、そのままの姿で、そのままの魚影の濃さでした。本当はロッドも入れてあげたかったのですが、カーボンはダメとの事で、まあ、すまんけど竿はあちらで調達してくれと語りかけました。

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同じく釣り好きで、一緒に良く行っていた親戚は数年前に先に逝ったのですが、今頃二人で楽しくあっちで釣りをしているだろうと思います。親戚が亡くなった際、父と友人達が解禁日に、骨をほんの少しだけと、良く使っていた手袋を、よく行った渓に流したと聞きました。それが彼らの流儀なのだと思います。

仕事も相変わらず忙しく、正直なところ、まだ亡くなったことをじっくり直視したり、かみしめる事は出来ません。葬儀中にも少し仕事がささりました。しかし、むしろその方が良いのかも知れません。いい加減、まともに釣りに行っていないので、そろそろ行きたいところなのですが。そうやって毎日を忙しく過ごしていく中で、いずれ時が全てを癒してくれるであろうと思っています。

J.D.Salinger-「エズミに捧ぐ―愛と汚辱のうちに」

 “エズミ、ほんとうの眠気をおぼえる人間はだね、いいか、
 もとのような、あらゆる機―あらゆるキ―ノ―ウがだ、
 無傷のままの人間に戻る可能性をかならず持っているか
らね。”

さようなら、そして心の底からありがとう。私はあなたの息子で本当に幸せです。

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